妊娠中、特に妊娠初期のころは体調の変化が著しく、人によってはつわりや食生活の変化から体調を崩してしまう人もいます。
こうした体調不良が長期間続くと、体の抵抗力にも影響が出てきます。

そんな時に注意が必要になってくるのが、妊婦が発症するカンジダ症です。
カンジダ症の原因であるカンジダ菌はカビの一種で人間の皮膚にもともと存在しているものです。体調不良によって抵抗力が低下することで、この菌が増殖して病気を引き起こしていきます。
具体的に、どんな病気が引き起こされるのでしょうか。妊婦の場合、カンジダ症を発症するとおりものの変化や性器のかゆみ、炎症などが起こります。
その状態が続くことで精神的に追い詰められますし、結果的に体の負担が大きくなるため注意が必要になってきます。

カンジダ症はできるだけ早く治療を始めるのがベストとなります。
妊娠中であってもその治療法に違いはなく、抗生物質などを使って対処をしていくことになります。
もちろん、妊娠中の場合には胎児に影響がないように、処方にも気を遣う必要はありますが、医師の指示通りに治療を進めれば完治することも可能です。
ただ、カンジダ症の場合、先に挙げたように常在菌がその原因となっているため、再発防止への対処も必要になってきます。
例えば、体調不良をなくして抵抗力の低下を防いでいきます。具体的に挙げるとすれば、睡眠時間を十分に確保する、疲れをため込まないようにする、食生活を改善していくといった方法です。

妊娠中であればすべて実行するのも難しいという面もありますが、日ごろから健康を心がけておくことは悪い話ではありません。また、妊娠中の性行為についても注意しておきましょう。
パートナーがカンジダを発症していないかどうか、そこから性行為によって再感染が起きないように対策を徹底することも大切になってきます。
必要に応じて、妊婦とパートナーが一緒に治療を受けるのもいいでしょう。

産まれてくる赤ちゃんに対するカンジダの影響

妊婦がカンジダ症を発症している場合、一般的な治療法で十分に対処していくことが出来ます。
妊娠中はカンジダ症を発症したからといってお腹の中の赤ちゃんに影響がでることはありません。ただ、感染が放置されて出産までそれが続いてしまうと危険な点もあります。
出産の際、赤ちゃんが産道を通る段階で粘膜接触が起き、赤ちゃんにカンジダが感染してしまいます。
この産道感染率は決して低いわけではないため、できることなら出産前に治療を完了させておくのがベストになってきます。

母親が感染しているというだけで母子感染がおこる、これによって赤ちゃんは生後間もない段階でカンジダ症に苦しめられることになります。
最初のうちは風邪のような体調の変化で気が付かないこともあるかもしれませんが、病状が悪化すればさらなる合併症を引き起こすこともあるため、注意が必要です。

この場合でも早期に治療に取り組めば重症化は防ぐことができます。ただ、やはりそうならないために根本の原因をなくすことが最善の策といえます。
赤ちゃんへのカンジダの感染を防ぐためにも、妊娠中にはしっかり検査を受けておくことが大切です。先にも挙げたように、これは妊婦単体ではなく、そのパートナーにも言えることです。

パートナーと一緒に検査を受けることで性病に対する意識も高まりますし、性病に対して正しい知識を身に着けることもできます。
赤ちゃんが健康に生まれてくるために、周りの大人に関してもしっかりとした準備が必要になってくるわけです。
そして、必要に応じて性病の治療も行っていきます。一般的に妊娠中に性病に感染しても大きな問題はない、危険があるのは出産時のみである、この二つの点だけはしっかり押さえておくといいでしょう。