皮膚や口の中・消化管や膣といった部位に健康な時でも常在しているカンジダ菌は、性行為で感染・発症するイメージがありますが、実際にはそれだけではありません。
ちょっとした風邪や疲れ・ストレスなどが溜まって免疫力や抵抗力が下がった時や、ホルモン変化などが要因となり、膣内で増殖することで発症することが分かっています。
膣カンジダは女性の約20%もの人が経験したことがある女性特有の病気ですので、女性では誰でも発症する可能性は0ではありません。

真菌の一種であるカンジダは体のいくつかの部位にある粘膜に他の常在菌とともに存在していますが、通常ではそれらとのバランスが取れているため、カンジダ菌だけが異常に増殖するという事態にはなりません。
疲れた時には体全体の免疫力が低下し、カンジダ菌が他の菌よりも優勢になってしまうため、一気に増えることになり、カンジダ膣炎に繋がることになります。

発症・再発することが多い膣カンジダの原因は、日常生活に潜んでいます。そして潜伏期間というものがありません。
普段元気な時には悪影響はないものの、寝不足や強いストレスで自律神経が乱れている状態では一気に増殖します。
特に通常とは違う状態である妊娠中や、糖尿病といった病気の時には免疫力が落ちていることが多いため増殖しやすく、抗生物質、ステロイド剤を服用している間・月経前後のホルモン分泌が著しく変化している時も増殖しやすいことが分かっています。

性行為でももちろんカンジダ菌感染はあります。免疫力低下という条件が重なった時に、少ないながらも5~10%の確率で感染することがあると言われています。
性器カンジダの場合には性行為により感染しやすいので、性行為後にシャワーできれいにすることを日頃から意識しましょう。
また、性行為の経験がない女性でもカンジダ膣炎を発症するケースが少なくありません。規則正しい生活を心がけることで免疫力を高めておくことが予防の第一歩となります。

日頃から意識するカンジダの再発予防方法

カンジダ菌はあたたかくて湿気のある状態を好みます。日頃からできる再発予防の方法としては「乾燥」した状態を保つことです。
下着は通気性が良く綿のもの、服装もぴったりしたデザインよりはゆったりしたもの、シャワー・お風呂・プールなどの後はデリケート部分を完全に乾かす、濡れた水着で長時間過ごさない、おりもの等で汚れた下着や湿った衣類もすぐに着替える、排便・排尿の際には前から後ろへ拭き取ること、などを日頃から意識して過ごしましょう。

基本的には徹底した体調管理をすることで感染・再発予防をすることができる病気ですので、規則正しい生活とバランスの取れた食生活で体全体の免疫力を上げて維持することが大切です。
特に野菜や肉類よりも甘いものや炭水化物を過剰に摂取すると、それらは糖分となりカンジダ菌の栄養源となることで、カンジダ菌の増殖を促進してしまうことになります。
また、十分な睡眠は、病原菌をやっつけてくれるリンパ球(白血球の一種)を増やしてくれますので、免疫力があがります。

免疫力が下がる原因の大きなものに、ストレスがあります。ストレスによって自律神経が乱れて、交感神経よりも副交感神経が下回ってしまいます。
副交感神経はリンパ球をコントロールしていますので、副交感神経が低下することによって、リンパ球の作用も弱まってしまうのです。ストレスを溜めない方法としては、適度な運動をすることもおすすめです。

性行為の際には避妊具をきちんと使用することや、局部を洗いすぎて本来持っている殺菌効果を落とさないように意識することも大事なポイントです。
そして腸内環境を乳酸菌で整えることも、体全体の免疫力を上昇させることに役立ちます。免疫細胞の約70%が集まっている腸内環境を、乳酸菌などの善玉菌で整えましょう。